プロポーズの日の存在をご存知だろうか。
1994年にブライダルファッションデザイナー・桂由美が会長を務める全日本ブライダル協会が、6月の第1日曜日を「プロポーズの日」と制定したことから始まった記念日だ。
2016年6月5日はプロポーズの日
プロポーズになかなか踏み切れずにいるカップルのきっかけや、忘れてしまいがちな大切な日を思い出す日にして欲しいとの思いから制定され、2016年は6月5日(日)となっている。
このプロポーズの日について、認知度はまだまだ低いものの、神戸や横浜・みなとみらいでは、特別なイルミネーションイベントを開催して少しずつ盛り上がりを見せる。誕生日やクリスマスに並んで、よいきっかけを与えてくれる日になりそうだ。
今後さらに、毎年街なかやテレビなどで目にする機会があれば、プロポーズ記念日を忘れることもなく、毎年「◯年前、自分たちもこの日にしたんだよね。」といった会話でその頃の気持ちを思い出すきっかけもになるだろう。
結婚記念日よりも忘れられてしまいがちなプロポーズ記念日を覚えておける男性は、誠実で細やかな印象を女性に与えてくれることもあると期待していいかもしれない。
なぜ「ジューンブライド」?
プロポーズの日は毎年6月の第1日曜日とお伝えしたが、6月結婚すると幸せな結婚生活を送ることができるという言い伝えがあることからこの日が選ばれている。
「ジューンブライド」という単語を耳にしたことがある人もいるかもしれないが、この言い伝えはこれから紹介する3つの説が有力とされている。
結婚の守護神の名に由来する説
6月(June)が、ローマ神話における結婚・結婚生活の守護神(Juno)から名付けられているためだ。結婚を司る神の名に由来する月に結婚すれば、必ず幸せになれるという考え方をしていたのだろう。
結婚禁止が解かれる月の説
3〜5月が結婚禁止月であったためだ。ヨーロッパでは、農業が一番忙しい時期である3〜5月を、農業の妨げになるという理由で結婚禁止にしていたことがあるらしい。結婚の解禁直後である6月に結婚する人が多かったといえる。
穏やかな気候の説
ヨーロッパの6月は、1年のうち一番気候の穏やかな時期。観光のベストシーズンは6月だとされており、この時期の新婚旅行にヨーロッパを選ぶ人も多い。ヨーロッパで結婚式を挙げる場合、特に雨を避けたかったために、6月で結婚式を挙げる人が多かった。
結局大切なのは、自分たちの気持ち
この他にも、日本では梅雨の時期でお客さんが少なくなることを案じた結婚式場のイメージ戦略などの説があるが、大切なのはご本人と周りの人々が幸せだと思える結婚だ。
記念日の力も借りながら、時期にこだわることなく、おふたりの気持ちを最優先したプロポーズ・結婚をしたいものである。