どんなカップルにもロマンチックなプロポーズ秘話が存在することでしょう。

今回は、王室カップルのプロポーズ秘話をまとめました。私たちのプロポーズの参考になるかもしれません。

英国のウィリアム王子とキャサリン妃

英国のウィリアム王子とキャサリン妃は、8年間の交際を経てご結婚されました。ご子息であるジョージ王子、シャーロット王女とともに今年結婚5周年を迎えられました。

ウィリアム王子は、母親の故ダイアナ妃の婚約指輪でプロポーズ。縁にダイヤモンドがあしらわれたサファイアの指輪で、ウィリアム王子は｢私たちがこれからの人生を一緒に生きていくという喜びと素晴らしい事実、そして今日の日を私の母が見逃さないようにと考えた私なりの方法です｣と語られています。

ウィリアム王子は、ケニアで休暇中の3週間、この指輪をなくさないようにと心配しながらリュックサックに入れて持ち歩き、キャサリン妃に渡す機会をうかがっていたのだそう。

プロポーズの様子について、ウィリアム王子は｢本当にロマンチックだった｣と述べられています。

お母さまの婚約指輪をお嫁さんに受け継いでもらうというのは、とてもロマンチックですし、嫁ぎ先に心から歓迎されている気分がして嬉しいもの。なくさないように機会を伺っているウィリアム王子がとてもキュートで、英国民から愛されている理由がここからも分かるような気がします。

幸せの国・ブータンのワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃

国民の97%が「私は幸せ」と答えるブータン王国。その国王であるワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃は、結婚当時、国王が31歳、王妃が21歳という10歳の年の差カップルです。新婚当時、ちょうど日本に来日されたことで大きな話題となりました。

ワンチュク国王がジェツン・ペマ王妃にプロポーズしたのは、17歳のとき。なんと王妃は当時7歳でした。出会いは家族どうしのピクニックで、国王（当時・王子）はひざまずきながら「もし大人になって、僕も君もまだ結婚していなかったら、僕の伴侶になってほしい」とおっしゃったのだそうです。

このプロポーズをしてから10年後、国王と王妃は再会を果たします。王妃の「約束を覚えていますか」という言葉をきっかけに二人は交際を始め、やがてご結婚されました。

ブータン王国は一夫多妻制で、彼の父である第4代国王は4人の女性を妻として迎えましたが、現ワンチュク国王は「生涯妻はひとりだけにする」と誓っています。

子どものころのプロポーズが現実になるとは、不思議で素敵なエピソードです。子どものころにしたプロポーズ、あなたは覚えていますか？

ノルウェーのホーコン皇太子とメッテ=マリット王太子妃

北欧・ノルウェーのホーコン皇太子とメッテ=マリット王太子妃は、2000年に結婚。将来ノルウェー初の女王となるイングリッド・アレクサンドラ王女とともに、昨年結婚15周年を迎えられました。

彼らが結婚に至るまでには、王道でない素敵なエピソードがありました。

ホーコン皇太子とメッテ=マリット王太子妃は、オスロ大学で出会い、皇太子を自身を特別扱いせずに接する妃に惹かれて交際をスタートさせます。

当時27歳の皇太子妃には、麻薬中毒で服役歴がある男性との子どもがおり、彼女はシングルマザー。彼女自身もドラッグパーティーに出入りしていた経歴があることなど、暗い過去を持っていました。

そして、息子のためだけに生きると誓っていた彼女は、ホーコン皇太子に過去のことを全て告白。するとホーコン皇太子は「僕に全てを話してくれてありがとう。これからの未来は僕が守る」とプロポーズしました。

しかし、国民から「次の王妃にふさわしくない」との声が巻き起こります。90％あった王室の支持率が43%まで低下。そこでホーコン皇太子は、彼女とともに国民に認めてもらおうと記者会見を開かれました。

その会見中、ホーコン王太子と並んだ皇太子妃は、涙ながらに過去の不祥事を告白、謝罪します。同時に皇太子も、彼女と結婚するため王位継承権放棄まで考えたことを告白されました。この告白にノルウェー国民は感動し、支持率が83%まで回復したのです。

この後に開かれた結婚式では、ノルウェー国民が拍手でこのカップルを迎えます。彼の彼女と彼女の息子を愛する気持ちが、国民の心を打ったんですね。みなに祝福されての結婚は、何事にも変えられない嬉しい瞬間でしょう。

カップルに歴史あり！

全世界が注目する王室のカップルだけでなく、どんなご夫婦にもプロポーズの歴史があるものです。10年後も50年後も語れる素敵な思い出に残るプロポーズエピソードは、おふたりだけでなく、みんなを幸せにします。