婚約指輪にダイヤモンドをあしらう人は全体の90%とも言われているほど、ダイヤモンドは婚約指輪の定番として定着している。
では、なぜ婚約指輪にダイヤモンドが選ばれるのか。ダイヤモンドの持つ意味や起源からみてみよう。
ダイヤモンドの持つ意味
ダイヤモンドは地球上最も固い鉱物として知られており、割れたり変色したりしにくいのが特徴だ。輝きが長きに渡って続くそのダイヤモンドは、一生ものである婚約指輪に適していると言える。
ダイヤモンドの持つこれらの性質を婚約にあてはめることもできる。「ダイヤモンドのように壊れることのない固い誓い」という意味をこめるのだ。なお、ダイヤモンドの語源であるギリシャ語の「Adamas」には「不屈」「征服されない」という意味も。ダイヤモンドが婚約指輪に使用されるのには、普遍の愛の象徴としての意味もあるようだ。
さらに、宝石にはそれぞれ石言葉というものがあるが、ダイヤモンドのそれは「純潔」「永遠の絆」。これもダイヤモンドが愛の誓いである婚約指輪として選ばれる理由のひとつだと言えるだろう。
ダイヤモンドをあしらった婚約指輪の歴史
婚約指輪にダイヤモンドをあしらう習慣は、大航海時代にあった15世紀ごろのヨーロッパから始まる。
美しく貴重な鉱物として貴族を中心に使われていたダイヤモンドは、19世紀ごろに、産業革命によって貴族以外に裕福な人が増えたことと、世界各地でダイヤの鉱脈が発見され供給量が飛躍的に伸びたことがきっかけとなって、広く習慣化した。
日本での歴史は浅く、1970年代、ダイヤモンド商最大手のデビアス社によるキャンペーンがきっかけだと言われている。1970年当初は16%しか贈られていなかったダイヤモンドの婚約指輪が、1980年代には70%以上になったほどだ。
「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチコピーをご存知の人も多いだろうが、これはその時に広まったもの。これによってダイヤモンドをあしらった婚約指輪が日本女性の憧れとなったのだ。
彼女にも教えたい!
ダイヤモンドの持つ意味や起源を知ると、あなたの婚約指輪もより意義深いものになる気がする。
「あとづけ」でも構わない。彼女にプレゼントする際に共有してみてはいかがだろうか。